ブリザーブドフラワーの魅力と作り方
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プリザーブドフラワーの魅力
大好きなお花、大切な日にもらった花束。
やがて枯れていくはかなさも美しいですが、その花の姿をもっと長くながめられるとしたらどうでしょう?とても素敵ですね。
プリザーブドフラワーとは
プリザーブドフラワーはお花の中にある水分を抜いて、その水分を特殊な保存液(化学物質ではなく保湿成分に近いもので作られている)に置き換えることにより枯れずに長期間、瑞々しさを保っています。
その時、その保湿成分が湿潤時に空気中の水分を吸い、乾燥時には逆に吐き出すことで呼吸をしている状態になるからです。
保存する環境にもよりますが、1~2年ほどは生花の風合いを保ち、鑑賞を楽しむことができます。
1~2年が過ぎても枯れることはありませんが、色褪せが起きたり、水分が抜けてパサついた感じになったりします。
地域でいうと、ヨーロッパの気候では比較的長く持つといわれていますが、高温多湿の環境の日本ではそれよりも短くなることがあります。
色褪せに関しては色味によっても異なり、濃い色ほど色褪せが起きにくく、淡い色ほど色褪せしやすい傾向があります。
自宅の玄関に置いている濃い赤のプリザーブドフラワーのアレンジメントは、5年経っても見た目に変化はほとんどありません。
プリザーブドフラワーの素晴らしい点は、長期保存できるということだけではありません。生花のアレンジメントや切花ですと、長持ちをさせるため霧吹きで水をかけたり、花瓶の用意や水換えをしたりとどうしても手間がかかってしまいますが、プリザーブドフラワーは手を加えずにそのままの形で飾ることができます。
水やりを必要としないので、水分吸収を考えなくてもよい自由なアレンジができます。
生花の持つ水分を吸い上げる力を利用して色づけしているため、自然界には存在しない色彩を、自然な風合いで楽しむことができます。プリザーブドフラワーはさまざまな色づけが可能なので、たとえば青や紫のバラも簡単に実現できてしまいます。現在ではバラだけでも100種類以上ものカラーバリエーションが存在します。
また、花だけでなくそれに添えられるグリーン類も、プリザーブド加工された多くの種類のものがあります。
プリザーブドフラワーの誕生
プリザーブドフラワーを生み出したのはフランスのヴェルモント社。ヴェルモント社は、ベルギーのブリュッセル大学とドイツのベルリン大学との10年間にわたる共同研究の末、1987年に世界初のプリザーブドフラワーを発表。1991年には「長寿命の切花製法」として世界特許認定を取得しました。「枯れることがない」という画期性と、豊富なカラーバリエーションがアレンジメントの可能性を拡げたことから、クリスチャン・トルチュ氏やケネス・ターナー氏などのヨーロッパの著名なフラワーアーティストが相次いで作品に取り入れ、あっというまにヨーロッパ全土に広まったそうです。日本の花業界でも話題を呼び、メモリアルギフトやディスプレイフラワーとして人気があります。
ヨーロッパで開発されたプリザーブドフラワーはその後、多くはコロンビアやエクアドル、ケニヤという遠い地で生産され日本に輸入されましたが、近ごろでは中国でも生産され、また国産のものも手に入りやすいようになりました。
色のバリエーションも豊富になってきて、バラだけでも100種類以上。アジサイも80種類以上はあるようです。他にもコチョウラン・カラー・クチナシ・ブルースター・デンファレ・ジャスミン・ポンポンキク・カーネーション・ダリア・ガーベラ・スカビオサ・センニチコウなど。
プリザーブドグリーンの種類もルスカス・アスパラ・ユーカリ・アイビー・ローズマリースマイラックスなど100種類以上あります。
プリザーブドフラワーの作り方
今回はプリザーブドフラワーアレンジの中でも比較的に作りやすい、ポットアレンジの制作に必要な道具と作り方を説明していきます。
プリザーブドフラワー制作のためにあると便利な道具
①フローラルフォーム
固いスポンジのような素材でこれを土台にしてアレンジメントを作ります。
②ワイヤー
アレンジメントを作る際に、花や茎の補強、芯の延長のために使われます。
③フローラルテープ
ワイヤーで処理した箇所に巻き、補強部分を目立たなくする役割があります。
④カッターナイフ
大きめのものはフローラルフォームを切るときに使います。
⑤ボンド
ブリザーブドフラワーを補強したり、箱やフレームに張り付けたりするために使います。 木工用ボンドを主に使います。
⑥グル―ガン/ホットグルー
ホットグルーは電気で温めて使います。ボンドよりも乾燥性の高い接着剤のことで、花をいろいろなものに手早く固定できるので一つあれば重宝します。
プリザーブドフラワー制作のための花材と手順
使用するのはフローラルフォームをセットした花器とプリザーブドローズ(5輪)、アジサイ(適量)、リボン(2個)です。
①フローラルフォームを花器に合わせてカットする。
花器よりフローラルフォームがはみ出さないように注意します。
②カットしたら花器に埋め込み固定する。
ここでボンドを花器の内側に少し入れるとしっかり固定されます。
③プリザーブドローズにワイヤーを通し、(2本十字になるように)フローラルテープを巻く。
ワイヤーを2本使うのはアレンジの時に折れたり曲がったりしないようにするためです
④リボンを作る。(リボンも花の一つになります)
⑤花器の中心にプリザーブドローズを挿します。
⑥残り4輪を挿し、リボンを2か所に入れ、アジサイをプリザーブドローズより低めに差し込みます。
リボンを2か所(蝶々が止まっているような感じ)に入れ、アジサイをプリザーブドローズより低めに差し込みます。
真上から見たときに丸くなるようにアレンジします。
最後に
生花のような柔らかさや質感、色の美しさを保つプリザーブドフラワーは大切に扱えば数年は美しさを保つことが出来ます。
手作りのプリザーブドフラワーを暮らしの中に取り入れることで季節感のあるアレンジメントを楽しめますね。
プリザーブドフラワーはプレゼントには最適です。
水切りを必要としないので花器もガラス、紙のBOX、籐のかご等どれをとっても素敵ですね。手作りとなるとなおさらのこと、気持ちが伝わりますね。
プリザーブドフラワーの髪飾り、ネックレス、コサージュ等、素敵なアクセサリーになります。またウェデイングの花冠も人気です。
保存するときの注意点
水気、湿気の多い場所、直射日光、エアコンの風のあたる所もは避けましょう。もしほこりをかぶったときは手などで払わないようにドライヤーの冷風などで優しくほこりを飛ばすようにしてくださいね。
少しでもプリザーブドフラワーの魅力をご理解いただけますと幸いです。
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